管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』
2022.05.31
【健康栄養だより】食中毒を予防しよう!
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~2022年5月 第17号「食中毒を予防しよう!」~
近頃、気温が高い日々が続き、夏が近くなったように感じますね💦これからの季節(6~8月)は細菌が原因となる食中毒が多く発生しています。「食中毒」とは、食べ物や手などに付着した細菌やウイルスが体内に入り、下痢や腹痛を起こすことをいいます。一般的には2~3日程度で回復しますが、症状がひどい場合は発熱や嘔吐を伴います。食中毒というと、飲食店での食事が原因に思われがちですが、毎日食べる食事でも発生しているので、食中毒を予防していきましょう!
◎食中毒の原因
- 食中毒の原因としては、細菌、ウイルス、自然毒、化学物質、寄生虫などがあげられます。細菌の多くは室温(約20℃)で活発に増殖し始め、人間や動物の体温ぐらいの温度で増殖のスピードが最も速くなります。また、湿気を好むため、気温が高くなり始め、湿度も高くなる梅雨時には、最近による食中毒が増えます。
- 〈細菌の種類と特徴例〉
- ・カンピロバクター…原因食品は鶏肉、牛、豚、井戸水、潜伏期間2~およそ4日
- ・ウェルシュ菌…原因食品は肉・魚とその加工品、シチューなどの煮込み食品、加熱調理済食品、潜伏期間10~12時間
- ・黄色ブドウ球菌…原因食品はおにぎり(手指の化膿創を介して感染)、牛乳、潜伏期間は1~5時間
◎食中毒予防の原則(細菌の場合)
- ①細菌を食べ物に「つけない」
- ②食べ物に付着した細菌を「ふやさない」
- ③食べ物や調理器具に付着した細菌を「やっつける」
◎ご家庭で実践できるポイント
- ①買い物:消費期限の確認、肉や魚はそれぞれ分けて包む、できるだけ早く家に帰る
- ②家庭での保存:すぐに冷蔵庫や冷凍庫で保管する、冷蔵庫は10℃以下、冷凍庫は-15℃以下に保つ、冷蔵庫に入れるのは7割程度に
- ③下準備:こまめな手洗い、食材は流水できれいに洗う
- ④調理:調理中もこまめな手洗い、食品の中心まで十分に加熱する(中心部75℃1分以上加熱が目安)
- ⑤食事:食事の前に手を洗う、長時間室内に放置しない
- ⑥後片付け:できるだけ早く洗う、タオルやふきんは清潔な乾燥したものを使う、流しや三角コーナーも清潔な状態にする
ご家庭でできる事から始め、食中毒を予防しましょう!
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎ /
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう