管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』
2022.06.24
【健康栄養だより】人工甘味料の上手な使い方
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~2022年6月 第18号「人工甘味料の上手な使い方」~
近頃、健康食品や甘味料等を目にする機会が増えてきましたね。人口甘味料とは科学的に合成させた甘味料のことをいいます。「体によくない」というイメージがある方も多いと思います。その人工甘味料の特徴、メリット・デメリットをご紹介します。
◎炭水化物の分類
- 炭水化物=糖質+食物繊維
- 【糖質】
- ・少糖類:オリゴ糖
- ・多糖類:でんぷん、デキストリン
- ・糖アルコール:キシリトール、エリスリトール等
- ・合成甘味料:アスパルテーム、アセスルファムK等
- ・糖類:単糖類(ブドウ糖等)、二糖類(砂糖等)
- このうち、糖アルコールと合成甘味料が人工甘味料です。
◎人工甘味料
- ①糖アルコール
- 主な用途は甘味料で、エネルギーは砂糖の半分ほどですが、エリスリトールはエネルギーはゼロと言われています。他にもキシリトールは虫歯予防効果、ソルビトールは保存料、還元水飴はつや出しとして使われます。血糖値にも影響が少なく、糖尿病の方も安心して食べる事ができますが、腸管へ水を引き込む作用があるので、食べすぎると下痢を引き起こす可能性があります。
- ②合成甘味料
- 日本で使用が認められている合成甘味料はアスパルテーム、アセスルファムK、スクラロース、サッカリン、ネオテーム、アドバンテームの6種類です。清涼飲料水やダイエット食品に多く使われます。これらは砂糖の200倍~20000倍の甘味度があり、少量で十分なほど甘味が出るので、カロリーが抑えられ、ダイエットをしている方、糖尿病の方も安心して食べることができます。
- 厚生労働省が安全性を調べ、摂取許容量と使用基準を定めていますが、使用を開始してから期間が短いものもあり、安全性についてはデータが不十分であると研究者の中でも意見が分かれているのも事実です。
◎人工甘味料のメリット・デメリット
- 【メリット】
- ・カロリーがない or 低いためダイエットの味方
- ・血糖値に影響しにくいので、糖尿病患者さんの血糖コントロールに有効
- 【デメリット】
- ・摂りすぎると甘味に鈍くなり、甘いものをより欲するようになるとの意見もある
- ・日常的に摂取すると腸内細菌叢が悪化するとの意見もある
◎上手に人工甘味料を使用するには
- 人工甘味料はカロリーが低いことや血糖値に影響しないこと等、ダイエットをしている方、糖尿病の方には強い味方となる一方でその安全性については意見が分かれています。しかし、人工甘味料に限らず、何においても過剰摂取は体に良くありません。
- 習慣的に頼るのではなく、甘いものが欲しくなった時のおやつとどめておくなどうまく活用するとメリットが上回るでしょう。ダイエットや糖尿病治療は日ごろのバランスの良い食事を心がけることが基本です。
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう
- 第17号食中毒を予防しよう