管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』
2022.11.22
【健康栄養だより】食品表示の見方を知ろう!
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~2022年10月 第21号「食品表示の見方を知ろう!」~
- 「カロリーオフ」「カルシウムたっぷり」などと書かれた食品をみると、つい手が伸びてしまうことはありませんか?食品表示には表示のルールがあり、正しい知識をつけて上手に選ぶことが大切です。
◎食品に表示されているもの
- 1 名称
- 2 原材料名
- 3 添加物
- ※2.3は項目を分ける等明確に区分して表示する必要があります。
- 4 内容量
- 5 賞味期限
- …おいしく食べられる期限。期限を過ぎてもすぐに食べられなくなることはない
- ※消費期限…安全に食べられる期限。食品の劣化が早い食品につけられます。期限が過ぎたものは食べない方が良い。
- 6 保存方法
- 7 製造者
◎食品表示について
食品表示は、容器包装の見やすい場所または、その食品に添付する文書に記載することになっています。栄養成分を表示する場所には、必ず表示しなければならない項目や順番が決まっています。
- 〇 栄養成分表示
- カップ麺1食(100g)あたり
- 1 エネルギー 310kcal
- 2 たんぱく質 9.8g
- 3 脂質 7.1g
- 4 炭水化物 54.1g
- 5 食塩相当量 2.2g
- (めん・かやく 0.5g)
- (スープ 1.7g)
- ビタミンB1 0.22mg
- ビタミンB2 101mg
- ※1~5は必ずこの順番で表示する必要があります。含有量が0でも省略できません。
- 〇 表示単位
- 100g、100mL、1食分、1包装分、そのほか1単位あたりの量を表示します。
- 〇成分表示
- ・脂質は飽和脂肪酸、不飽和脂肪酸、コレステロールの量を含みます。
- ・炭水化物は糖質と食物繊維の量を合わせたものの為、別々に表示が可能です。
- 〇 任意表示栄養成分
- ミネラル類やビタミン類を表示することができます。
◎栄養強調表示について
食品には「栄養成分が欠乏して健康増進に影響を与えるもの」逆に「栄養成分を過剰に摂ることで健康増進に影響を与えるもの」があります。欠乏しがちな栄養成分には量が多く含まれていることを強調し、過剰に摂りがちな栄養成分を含む食品には量が少ないことを強調する表示をするように基準が定められています。
- 〇欠乏が健康に影響を与える
- ・カルシウム供給
- ⇒「含む旨」の表示=〇〇源、〇〇供給、〇〇入り 等
- ※カルシウム含有量が100gあたり102mg以上または100mLあたり51mg以上であれば強調表示が可能となります。
- ・ビタミンCたっぷり
- ⇒「高い旨」の表示=高〇〇、〇〇豊富、〇〇たっぷり 等
- ※ビタミンCが100gあたり30mg以上または100mLあたり15mg以上であれば強調表示が可能となります。
- ・食物繊維5g増量
- ⇒「強化された旨」の表示=〇〇g(%)強化、〇〇増、〇〇アップ 等
- ※食物繊維の増加量が比較対象商品に比べて100gあたり3g以上または100mLあたり1.5g以上であれば強調表示が可能となります。
- 〇過剰が健康に影響を与える
- ・糖質ゼロ
- ⇒「含まない旨」の表示=無〇〇、〇〇ゼロ、ノン〇〇 等
- ※100g当たり糖質0.5g未満または100mLあたり0.5g未満であれば強調表示が可能となる
- ・低脂肪
- ⇒「低い旨」の表示=低〇〇、〇〇控えめ、ライト〇〇 等
- ※100g当たり脂肪3g未満または100mLあたり1.5g未満であれば強調表示が可能となる
- ・カロリーオフ
- ⇒「低減された旨」の表示=〇〇g(%)減、〇〇オフ、〇〇カット
- ※低減量が比較対象商品に比べて100gあたり40kcal以上または100mLあたり20kcal以上であれば強調表示が可能となる
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう
- 第17号 食中毒を予防しよう
- 第18号 人工甘味料の上手な使い方
- 第19号 ビタミンについて
- 第20号 貧血を予防しよう