管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』
2023.03.22
【健康栄養だより】下痢の時の食事
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~健康栄養だより 第24号「下痢の時の食事」~
- 下痢は腸内の水分が多くなり便が液状またはそれに近い状態になることです。理想的な便の水分量は70~80%ですが、80~90%になると”軟便”、90%を超えると”水様便”となります。
◎下痢を引き起こす原因
- 〇消化不良
- ・暴飲暴食
- ・甘い物や脂っこい物の食べすぎ
- ・刺激の強い物を食べた
- 〇食あたり
- ・生カキや生のお肉を食べた
- ・賞味期限、消費期限切れのものを食べた
- ・調理から時間の経ったものを食べた
- 〇ストレス
- ・精神的なストレス
- ・身体の冷え
- 〇その他
- ・薬の影響
- ・牛乳や乳製品の摂取(乳糖不耐症)
- ・過敏性腸症候群
◎こんなときは要注意!
下痢は、数日で自然に治癒することがほとんどですが、次のような場合は早めに医師の診察を受けることが望ましいです。
・便に血が混ざっている
・経験したことのないような激しい下痢
・下痢以外にも発熱や吐き気、嘔吐がある
・症状が悪化し、改善がみられない
・同じものを食べた人も下痢の症状がある
・排便後も腹痛が治まらない
◎食事のポイント
- 〇水分、電解質を十分に補給する
- 下痢のときは体内の水分と電解質(主にナトリウムとカリウム)が失われ、脱水状態や電解質のバランスが崩れるので、その補給が大切になります。その際、冷たい飲み物ではなく、温かいお茶やスープ等を選ぶようにしましょう。
〇消化のよい食品を選択する
胃腸の調子が良くないときは、食事を控えて胃腸を休めることや、極力胃腸に負担をかけない消化のよい炭水化物やたんぱく質を選ぶことが大切です。なお、食物繊維や脂質の多い食品は胃腸に負担をかけるので、食物繊維、脂質の少ない食品をなるべくやわらかく調理するよう心がけましょう
例:おかゆ、煮込みうどん、ささみ、みそ汁、りんごのすりおろし等
〇胃腸に負担をかける食品は避ける
脂質や糖分を多く含む食品や刺激の強いものは、胃酸の分泌を高める原因となり胃腸に負担をかけるため、注意が必要です。栄養バランスが良いとされる生野菜も食物繊維を多く含むため腸の運動を活発にしてしまいます。
例:ラーメン、脂肪の多い肉や魚、生野菜、海藻、ケーキ、柑橘類、香辛料、嗜好飲料(アルコール、コーヒー、炭酸飲料等)等
〇調理法を工夫する
煮る、蒸す、茹でる、焼くなど、油の使用が少ない調理法でやわらかい仕上がりになるようにしましょう。揚げ物や炒め物は油を多く使用する調理法ですので、なるべく控えるように注意が必要です。
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう
- 第17号 食中毒を予防しよう
- 第18号 人工甘味料の上手な使い方
- 第19号 ビタミンについて
- 第20号 貧血を予防しよう
- 第21号 食品表示の見方を知ろう
- 第22号 糖尿病の方の間食について
- 第23号 カリウムについて