管理栄養士コラム『はゔぁぐっでい!』
2023年11月
2023.11.17
【健康栄養だより】低栄養を予防しよう!
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~健康栄養だより 第33号「低栄養を予防しよう!」~
- 「最近食が細くなった」、「食欲がわかない」、「体重が減ってきた」など食欲や食事量に変化は起きていませんか?近年高齢者の低栄養が問題になっています。高齢者の低栄養はフレイル(虚弱)を引き起こす原因の一つです。知らず知らずのうちに低栄養にならないために注意が必要です。
◎意外と多い高齢者の低栄養
- 〇低栄養とは
- ‥食欲の低下や食べ物をうまく飲み込めなくなるなどをきっかけに食事量が減り、身体を動かすために必要なエネルギーや筋肉を作るために必要なたんぱく質などの栄養素が不足した状態
- 厚生労働省が発表した「令和元年 国民健康・栄養調査の結果の概要」によると、65歳以上の高齢者の低栄養傾向の者(BMI≦20kg/m²)の割合は男性12.4%、女性20.7%となっています。また、年齢階級別にみると、男女とも85歳以上でその割合が高くなっており、年齢が上がるにつれて低栄養に陥る人が多くなっています。
- 〇低栄養になる原因
- ・噛む力、飲み込む力、消化する力が衰えてくる
- ・味を感じにくくなる
- ・重い物が運べなくなり、買えるものが限られてくる
- ・調理能力が衰えてくる 等
◎低栄養を予防するための食事
- 〇3食しっかり食べましょう!
- 主食(ご飯、パン、麺類)、主菜(肉、魚、大豆類)、副菜(野菜、海藻、きのこ類)を組み合わせたバランスの良い食事を心がけましょう。様々な食材を摂ることで必要な栄養素をまんべんなく摂取することができます。
- 〇たんぱく質を摂りましょう!
- 魚、肉、大豆製品、卵、牛乳などの良質なたんぱく質が不足しないように注意しましょう。
- ・おやつにプリンやヨーグルトなどたんぱく質の多い食品を取り入れる
- ・お浸しなどにしらすやツナなどを組み合わせる
- ・日持ちしやすい、ツナなどや魚の缶詰などを常備しておく
- →いつでもすぐに不足なく摂ることができます
- 【注意】ちくわや平天などの練り物でもたんぱく質を摂取することができますが、塩分の多い食品ですので、味付けを薄くするなどして、塩分の摂り過ぎにならないように気を付けましょう。
- ※たんぱく質の摂り方に制限のある方は医師に相談しましょう
◎食欲がわかないときの食事
- 〇おかずを先に食べましょう!
- おかずを優先して食べることで、不足しやすいたんぱく質やビタミン、ミネラル、食物繊維といった様々な栄養を摂ることができます。
- 〇食欲がわく工夫をしましょう!
- 香辛料や出汁などを使って香りよく仕上げたり、食感の違う食材を取り入れたり、旬の食材を使ってみたりするなど食欲がわく工夫をしてみましょう。
- 〇食事を数回に分けてみましょう!
- 少量の食事を数回に分けて食べるのも良いでしょう。ゆっくり、よく噛んで食べると唾液がたくさん出て消化を助けます。ゆっくり味わって食べましょう。
- 〇誰かと一緒に食べましょう!
- 家族や友人と楽しく食事を摂ることは食欲の増進につながります。また、誰かと会話を楽しみながら、食事をすることはフレイルの予防にもなります。
- 〇体調の悪い時は無理せずに…
- 体調の悪い時には無理をせず、食べられるものを食べるようにし、水分補給を心がけましょう。
- 〇栄養補助食品を利用してみましょう!
- 栄養補助食品は少量でエネルギーやたんぱく質などの栄養素を摂取することができます。身近に販売されていますが、種類が豊富なので、医師や栄養士に相談してみましょう。
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう
- 第17号 食中毒を予防しよう
- 第18号 人工甘味料の上手な使い方
- 第19号 ビタミンについて
- 第20号 貧血を予防しよう
- 第21号 食品表示の見方を知ろう
- 第22号 糖尿病の方の間食について
- 第23号 カリウムについて
- 第24号 下痢の時の食事
- 第25号 高尿酸血症
- 第26号 花粉症対策
- 第27号 骨粗鬆症を予防しよう
- 第28号 水分補給と飲み物について考えよう
- 第29号 果物を適度に食べましょう
- 第30号 無理のない健康的なダイエットとは?
- 第31号 疲れた目を癒そう
- 第32号 介護食について知ろう
2023.11.17
【健康栄養だより】介護食について知ろう
こんにちは!☺
グッドプランニングの調剤薬局では、毎月、管理栄養士が作成する健康・栄養だよりを発行しています。病気の食事についてや季節に合った食事、話題の食事について等様々なテーマを取り入れています!グッドプランニングの調剤薬局全店で受け取れるようになっておりますので、お近くの店舗のスタッフにお声がけください!
~健康栄養だより 第32号「介護食について知ろう」~
- 「介護食」とは、介護を必要とする高齢者が食べやすいように食材や調理法を工夫した食事のことです。加齢によって嚙む力や飲み込む力が衰えてしまうと、これまで通りの食事をとることが難しくなってしまいます。十分なエネルギーと栄養をバランスよく補給するためにも食事に工夫が必要になってきます。
◎食べる機能が低下する原因
- 原因:身体的要因、精神的要因、社会的要因など
- 近年、嚥下障害による高齢者の誤嚥性肺炎や胃食道逆流性が多く発生しています。そこで、「食べる機能が低下してきた」と感じたら、十分な栄養量と食形態を考え、栄養管理をする必要があります。
◎誤嚥しやすい食品および形態
- ・硬くて食べにくいもの(肉、りんご、干物など)
- ・水分状のもの(水、お茶、味噌汁など)
- ・食品内の水分量が少ないもの(食パン、餅、凍り豆腐など)
- ・繊維が多いもの(アスパラガス、こんにゃく、たけのこなど)
- ・口腔内に付着しやすいもの(わかめ、のりなど)
- ・酸味が強く、むせやすいもの(酢の物、梅干し、柑橘類など)
- ・口腔内でバラつきやすいもの(ひき肉、練り製品、ごま、ナッツなど)
◎嚥下しやすい食品および形態
- ・性状が均一
- ・適度な粘度があり、ばらばらになりにくい
- ・口腔を通過するときに変形しやすく付着しにくい
◎食材別調理のポイント
- 〇主食(ご飯・パン・穀類)
- ・ご飯は水分を加減し、軟らかさを調節
- ・パンは牛乳やスープなどに浸してやわらかくする
- ・麺類は短く切って飲み込みやすくする
- 〇主菜(肉・魚・卵)
- ・脂肪分が多いものを選ぶ
- ・筋切りをしたり叩いてやわらかくする
- ・煮る又は蒸すなどの調理法に
- 〇副菜(野菜・いも類)
- ・繊維の少ない野菜を選ぶ
- ・やわらかくなるまで加熱する
- 〇果物類
- ・熟したものを選ぶ
- ・缶詰を活用する
◎スマイルケア食
スマイルケア食とは、農林水産省が多種多様な介護食品を利用者の食べる機能や身体の状況に応じて7つに分類し、誰もがわかりやすいように整理したものです。このフローチャートを用いてそれぞれの適した食品を選ぶことができます。
◎美味しく安全に食べて低栄養を予防しましょう
食べる事は身体の健康を維持するだけでなく、高齢者にとっては楽しみになり、生きる意欲につながります。市販の介護食品も上手に活用しながらご自身に適した形態で食事をし、低栄養を予防しましょう!
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- ◎健康・栄養だよりbuck number◎
- 第1・2号 免疫力を高めよう
- 第3号 夏の暑さから体を守ろう
- 第4号 目の疲れ対策
- 第5号 食後血糖値を抑えよう
- 第6号 寒い冬を乗り切ろう
- 第7号 質の良い睡眠をとりましょう
- 第8号 食物繊維をたくさん摂ろう
- 第9号 熱中症を予防しよう
- 第10号 便秘を予防しよう
- 第11号 体をたくさん動かそう
- 第12号 冷えを予防・改善しよう
- 第13号 油を上手に使おう
- 第14号 ファイトケミカルについて
- 第15号 薬膳の考え方を普段に
- 第16号 食事でフレイルを予防しよう
- 第17号 食中毒を予防しよう
- 第18号 人工甘味料の上手な使い方
- 第19号 ビタミンについて
- 第20号 貧血を予防しよう
- 第21号 食品表示の見方を知ろう
- 第22号 糖尿病の方の間食について
- 第23号 カリウムについて
- 第24号 下痢の時の食事
- 第25号 高尿酸血症
- 第26号 花粉症対策
- 第27号 骨粗鬆症を予防しよう
- 第28号 水分補給と飲み物について考えよう
- 第29号 果物を適度に食べましょう
- 第30号 無理のない健康的なダイエットとは?
- 第31号 疲れた目を癒そう
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